睡眠時無呼吸症候群の治療体験
泊りがけの測定もして、軽い睡眠時無呼吸症候群という診断になった。軽いといっても眠い。
歳のせいと言われて久しいが、自分的には無呼吸だと思いたい。何故ならば治療して眠くなくなる可能性があるから。
睡眠時無呼吸症は、舌の根元が、喉を塞ぐことから起こる。下顎が受け口状態の人は、喉を塞ぐことは少ない。ということで、治療方法の一つがマウスピースを寝る時には嵌めるというものだ。
意地悪して「イーだ!!」と下あごを突き出している人はなりにくい病気なのだが、あいにく私はそんな意地悪じゃなかったから無呼吸になったのかも知れない。
1.マウスピース
●2010.12.8 2週間かかって出来上がったマウスピース。
オーストラリア製だったが、つい最近で国産になった。(オーストラリア本社の会社で、元々日本人の歯科技工士が作っていた。)
●思った以上に大きい。口の中に入れると、口が閉じにくい。(医者曰く、閉じないで良いですよ)
●値段は, \150,000-(保険の効くタイプは自己負担率30%で1万5千円くらいとのことなので、実に10倍)
2.装着感は
- ●歯全体を覆っているので、きつい感じがするが、とにかく慣れるまでは、昼間とか、夜も1から2時間くらい着けて慣れることが肝要との医師の話。決して一気にそのまま使おうとしないで気長に慣れる様にとの話。
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- ●口を開き気味にすると、下あごが少し前に突き出る感じなので、慣れてくると、口の開き方で気道調節ができるかも。(寝ているから無理か?)
3.装着睡眠体験
(1)一日目(2010.12.8)
- ●もごもごして装着する。しゃべれないぞー(聞こえないぞー)
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- ●違和感はあるものの、何とか眠りにつく。
- 1時間半毎に目が覚める。装着しない無呼吸症候群のときより目が覚めるのは、違和感から来る緊張感か。
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- ●3回目に目が覚めたら眠れない。良く寝たから起きたのか?
- ということで、マウスピースを外した。
- 顎が「カクカク」音をたてている。外したあと相当経っても音が聞こえるくらい。
- 顎関節炎にならないように、「少しずつ慣らしましょう」と言われていた意味が分かった。
- 装着は我慢出来るが、外した後のガクガクは結構しんどい。
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- ●ということで、しばらくして眠りについて、朝まで3時間は起きなくて、いつものように目覚まし時計と格闘しながら起きることになった。
(2)二日目(2010.12.9)
- ●顎関節症について調べた。
- 昨晩、マウスピースを外した後の、「ガクガク」という音は、正に顎関節症の症状と思われる。
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- ●慢性にならないように、今日はマウスピースを着けないで、顎の様子を見ることにする。
- 歯磨きしていてもガキガキ関節音がするから、自重しよう。
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- ●顎関節症はなると結構しんどいらしい。
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(3)三日目(2010.12.10)
- ●今日は、とりあえず無理のない時間装着して寝てみる。
- 睡眠時から、1時間半装着し、取り外す。
- 取り外したときに、顎がカクカク音を立てるが、数分で苦にならなくなり、そのまま眠ることができた。
- やはり、徐々に慣らすということが良いのかも知れない。
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- ●昼間、歯のパノラマレントゲン写真を返しに、かかりつけの歯科医に行った。
- そのときに、「ガクガク音がするけど、顎関節症になっちゃうんじゃないか?」
- と聞いたら「痛みを伴うと顎関節症と言えますが、痛まなければ大丈夫では」
- という話があった。
- 歯科医は、無呼吸症候群解消のマウスピースにすごく関心を示しており、装着した写真を含めて写真を撮りまくっていた。さすがきれいに撮影されている。
(4)四日目(2010.12.11)
- ●今日は、下井草のKi○○宅で、昼の4時から、午後11時まで飲み続けるという恐ろしい会だった。
- 朝まで飲み続ける人達とお別れをして、マイ○○と二人が先に帰っただけという本当に恐ろしい飲み会だ。
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- ということで、午後12時に帰り、風呂、歯磨きなどして、12時半から睡眠。
- 1時間半で、マウスピースを取り外した。ガクガクいう程度が前日より軽くなっている。
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- ということで朝目が覚めて、更に30分うたたねをするのにマウスピースを装着。
- 外すとき、多少顎がガクガクいうが、軽い。
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- ●気のせいかすっきり目覚めた感じがする。
(5)五日目(2010.12.12)
- ●やたら眠かったので、早めに11時頃に寝た。
- 一時間半マウスピースをしただけで取り外す。
- やはり取り外したあとしばらくは顎がガクガクいうが、慣れたせいかあまり気にならない。
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- ●気長に無理せずに慣れましょうというのは、同じガクガクも慣れれば心地よくなるという意味なのだろうか?
- もしかしたらMの人は向いているかも。
(6)六日目(2010.12.13)
- ●相変わらず緊張感か違和感か?1時間半毎に目が覚める。
- 目が覚めたのを利用して、1時間半単位で装着時間を試すことができるのは良いが、何となく熟睡出来ていない感じもする。
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- ●ということで、本日は3時間装着した。
- 風邪気味で喉が痛い。それ以外は1時間半装着した後のガクガク感が前日よりちょっと感じるくらいで倍しんどいということでもない。
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(7)七日目(2010.12.14)
- ●風邪なのか喉が痛いのと、鼻水が出る。
- 装着して、違和感で眠れないから、1時間半で取り外す。
- 鼻が詰まり気味の時は違和感が増すような感じがする。
- 外したあとの感じは前日と大差がない。
(8)八日目(2010.12.15)
- ●今日は、飲み会のあと、2次会で結構盛り上がって大分飲んだようだ。
- 喉がイガイガするので、トローチを半分舐めてから装着した。
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- ●装着して、4時間半ぐっすり眠る。大分慣れているが、外した後でのガクガク感が不安なので、そこで外した。
- 意外や、前日の1時間半、前々日の3時間後の外した後より楽だ。
- これなら、8時間装着もじきにできるかも知れない。
(9)九日目(2010.12.16)
- ●今日は初めてフルにマウスピースを装着した。時間にして7時間半。
- 夜中に一度目が覚めただけで熟睡。
- ●朝外した後も、意外な程顎もガクガク言わない。
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(10)十日目(2010.12.17)
- ●今日寝ようとして顎を押してみたら、そんなにひどくはないのだが、痛みがあった。
- 念のためマウスピースを着けないで寝た。
- 夜中に何回か起きたのは、寒かったせいなのか?もしかしたら装着感=安心感で着けないと眠れないようになったのか?
- ●18日に昼寝をして一時間ほどマウスピースを装着した。夜通し装着するより却って顎がガクガクする感じもある
。
(11)11日目(2010,12,18)
- ●夜7時から、11時半まで飲んだり食べたりの会。
- 結構飲んだが、マウスピースを一晩装着して安眠。
- 何時に寝たかをチェックしていないので、時間は分からない。
- ●外した後の顎のガクガク感はたいしたことはない。
- これなら、初めて2日続けてフル装着可能かも知れない。
(12)12日目(2010.12.19)〜
- ●夜ずぅっーと装着しても問題なくなったので、原則着けている。
- ●風邪気味で、鼻水、咳、喉の痛みなどあるときは、ちょっとしんどくなったら外した。
- 3時間とか6時間装着して外すと、翌日やたら眠い。それがマウスピースを明け方着けなかったせいなのか、風邪のせいなのかは分からない。
- ●どうやら、ゆるゆる装着を試しながら2週間くらいで、ほとんど苦にならないようになるようだ。
●また変わったことが起これば、続編を書くが、とりあえず日記風はここら辺で中断する。
●眠さがどう変化したか、胃・食道の胸焼けがどうなったか、血圧がどうなったかなど、体調の変化については、纏めで「個人的見解」を含めた文章を書こうと思っています。
(13)29日目(2011.1.5)
- ●順調に夜通し装着していたが、正月明けから顎のがくがくいう状態が復活している。寝正月で、装着時間が長かったからだろうか?
- ●以前と違うのは、外して一時間経っても、りんごを食べにくいという時間的に長いガクガク感。
- ●顎を押したりすると痛い、マッサージしてみて、今日は一晩外して様子を見る。
(14)その後(2011.1.9)
- ●とりあえず、顎の痛み方は少なくなった。
- ●マッサージしながら一晩中装着出来ているが、顎がすっきりしない。
- ●部分入歯を二カ所各一本使用しているが、嵌りにくくなっている。マウスピースが原因だとすると、顎だけでなく、歯にも影響が出ていることになるが。
(15)調整後(2011.1.12)
- ●昨日マウスピースの調整をしてもらった。
- 当初4mm顎を突き出す設定だった。それを0.5mm少なくして、3.5mmとした。
- 医者曰く「マイナスには1mm調整可能なのでやってみます」といったが、0.5mmまでしか調整できない。
- 医者と歯科技工士の対話不足なのだろう。
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- ●朝起きたときの顎の調子は若干良いようだ。
- ただ、昼間眠さが襲ってきた。あくびがちょこちょこ出る。
(16)顎関節が痛んで6日(2011.2.25)
- ●マウスピースの調整後も、顎の具合はもう1つだった。
- 朝から顎のガクガク感が収まらないときは、1日〜2日経って顎の感じが収まるまでマウスピースを使わないでいた。
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- ●だんだんガクガク感の収まる時間が長くなってきていた。
- そして、痛みと、口を開け辛い状況になったので、2月19日からマウスピースの使用を止めている。
- 固いともいえないものでも(ちょっと大きいと口を開けるのがしんどい)顎がゴキゴキと音を立てる。
- また、咬むときに痛い、顎を外から手で押すと痛いなど、顎関節症と思われる。
- ●眠さは眠い。睡眠時無呼吸症候群でなくて、年のせいだったのだろうか。
- マウスピースをしていると、眠さが少し少ないような気がするが。
(17)痛みがひどくなる(2011.3.4)
- ●2月19日からマウスピースを使用しないが、顎の痛みは日を追って激しくなる。
- りんごを剥いて、8等分したものをかじるのがしんどい。
- パンを噛むと、痛みと共にぽこぽこという音が噛むたびにして苦しい。
- あくびをしようとすると痛いので、大きくあくびができない。
- 顎のあちこちを押さえると痛い。
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- ●ということで、鎮痛、消炎剤を昨日から塗り始めた。
- (インテバン、ボルタレンゲルを、押して痛い箇所に塗る))
- 心なしか痛みが少し和らいでいる感じがするが。
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(18)マウスピース使用中止して一ヶ月するが、痛みはひかない(2011.3.20)
- ●消炎・鎮痛剤を塗っても状況は変わらない。
- ●顎関節症は自然には治らない可能性があるようだ。
(19)マウスピースは使用を断念することになる(2011.4.13)
- ●マウスピースの使用を止めて2ヶ月経っても顎関節症が治らないので、医者と相談し、マウスピースはギブアップすることになった。
- ●15万円のマウスピース代は惜しいが、今や、顎関節症を治すことが最優先なのだ。
- ●ただし、代々木睡眠クリニックでは、顎関節治療のための消炎・鎮痛剤は処方できないことになっているそうだ。
- しかたがないので、2002年消費期限だった、消炎・鎮痛剤インテバン軟膏を探して塗ってしのいでいる。
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- ●顎をマウスピースで数ミリずらす以上、顎関節になる恐れがあるにも関わらず、顎関節の治療ができないという、矛盾した医療行政は問題だろう。
(20)消炎・鎮痛剤を処方してもらう(2011.4.20)
- ●行きつけの歯医者にインテバンの処方ができないか相談したが、歯医者では処方できないとのこと(2011.4.18)
- ●そこで、内科だけでなく、整形外科もやっている、高血圧治療で通っている医者に聞いたら「そんな古いの使っちゃだめよ」と、新しい(当たり前か)インテバンの処方箋を書いてくれた。
- ●1ヶ月ぶりに、新鮮なインテバンを塗ることができる。(塗らないとひどくなるのは試してみている)
(21)TSDというおしゃぶりみたいなものを試してみることになる(2011.5.24)
- ●TSDというゴムの大人用おしゃぶりといえるようなものを試してみることになった。
- ●顎関節はまだ完治しないが、柔らかいゴムなので、大丈夫だろうと試してみることにする。
- ●これは、横を向いて寝ると、角度によってすぐ外れてしまう。
- それを防ぐには、上向きで寝ないといけない。睡眠時無呼吸を改善するには、横向きに寝ると、舌が喉を塞がないので、なるべく横向きに寝る習慣をつけつつあったので、夜中に何回も外れることで起きるという結果になってしまい、使用を断念する。
(22)顎関節症は半年経っても治らない(2011.11.26)
- ●インテバンは痛み止めが主体なのか、なかなか治らないので、低周波治療器を顎に使ってみている。
- 結果は、少し痛みが和らいでいるような気はするが、相変わらず食事時に顎がぐきぐきいう。
- ●顎関節症に詳しい病院をそろそろ探して、まじめに治療に取り組まなければならないと思う。
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