成功したら大きなビジネスにつながる社内ベンチャー! ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 社内ベンチャー成功ノウハウマガジン -創刊号-vol.1 2002/2/16 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 『発刊のご挨拶』 IT関係の業界での仕事が多い関係で、色々な方から、日本はアメリカに 負けている、追いつくのは無理といった話を多く聞きます。 日本でも活発なベンチャー企業の事業分野では、米国に勝る実績をあげる 場合も多く、資金調達環境や、人材難など課題はあるものの、企業努力 と技術、アイデアなどの発揮できる成功企業がどんどん出てきている点 では、頼もしいと思っております。 しかしながら、大きな金額の先行投資・人員投入が必要な事業分野が、 インフラやコンテンツの分野においては、ブロードバンド化対応などに 伴って現れてきています。 このような多資源を必要とする、大きな可能性を秘めた事業分野に おいては、既に大きな事業で成功を収めた企業の中または子会社 として、人的、資金的資源を投入でき得る企業内ベンチャー事業 の成否が世界の中での日本の競争力となります。 また、企業内ベンチャーを成功させることが、その企業の活力・競争力 といった点で、企業再生・構造改革の原点ともいえます。 どんな大企業でも、創業時点ではベンチャーだったこと、また、創業 時点のベンチャー事業が成功したから、企業として成り立ってきたとも いえます。 しかしながら、社内ベンチャーは、日本の社会では、なかなか成功しない 要素が種々の面で存在しているという現実があります。 オリンピックのジャンプ競技で、強国であった日本が今回惨敗した原因が、 変化するルール、進歩する技術や強化方法を、日本は採り入れなく、海外 勢の進化に負けたような、勝った時のやり方にいつまでもこだわる保守 的風土の打破が必要ではないでしょうか。 社内ベンチャーを成功させることは、社内ベンチャーにとってだけでなく 成功させるための、企業風土の改革を通じて、その企業の永続的発展に つながると信じて、このメルマガが少しでもそのために役立てば幸いです。 ---------------------------------------------------------- 1.期待する役割・位置付けについて ■企業内ベンチャーとして事業プランを作成する時に、既存事業との関係 も含めて、該当するベンチャー事業の位置付けを明確にして、会社内の オーソライズを受けなければなりません。 ■社内ベンチャー事業を開始すると、事業計画どおり進展しない場合 (まず事業計画どおりにはならない)、事業計画を修正することや、 事業内容を見直したりする必要があります。 ■この場合に、当初のベンチャー事業の役割が明確でないと、見直しに際 して、統一した見直しの方向がでないで、色々な人がばらばらな観点から 意見を言うことになり、事業の修正方向が定まらないことになります。 ☆役割・位置付けの主なもの。 1.1 売上げを狙う場合 既存事業のマーケットが飽和状態にあったり、競合状態から、将来的な 減収を新規事業分野の売上でカバーするとかといった目的で始める場合は、 新規事業が、計画された期間内に、会社全体の売上げを伸ばす役割を担う ことになります。 この場合、社内ベンチャー事業で見込める売上げが、既存事業に較べて ある程度の比率にならないと、役割をこなせないことになります。 社内ベンチャーの業界内で、他社と比べてトップシェアだといっても、 社内での売上比率が、1%といった金額では、全社の売上増に対する 貢献は微々たるものになってしまい、目的を果たさないことになります。 特に、大企業内のベンチャー事業をこのような位置付けで開始する 場合には、ニッチ市場分野の事業では難しいことになります。 また、ベンチャー事業の売上げ自体で貢献するという場合には、 会社全体の利益をも同時にカバーすることはむつかしいといえます。 売上げ金額を求める場合、通常はすきま市場(すきま商品、サービス) では達成されないことが多く、すきまではなく、ライバルも存在する マーケット規模の大きな商品、サービスとなるので、必然的に利益は 期待できないことになります。 特に、早期に売上増を期待する場合は、マーケティング費用や、営業網 などの先行投資負担も増えるので、利益面については、会社を左右する 赤字でないという程度の位置付けにしておく必要があります。 または、相当な赤字でも、早期に売上をある規模まで押し上げ、利益は、 IT産業で多い収穫逓増・好循環達成後に黒字になるといった計画を つくる必要もあるかもしれません。 1.2 利益を狙う場合 次号掲載予定。 1.3 既存事業とのシナジー効果を狙う場合 次号掲載予定。 ------------------------------------------------------ ●マガジン登録・削除ご希望の方は http://www.adgnet.or.jp/~kagami/mag2.htm にてメールアドレスのみ指定して行えます。 ●本メルマガは、第3者への修正を加えない転送は自由です。 また、原文のままの引用も自由です。 ------------------------------------------------------ 発行 かがみ事務所 代表 鏡味 義房 かがみホームページ http://myweb.to/kagami 問い合わせは、kagami@k6.dion.ne.jp(コピーしないでアドレス打ってください)宛てに。 |