成功したら大きなビジネスにつながる社内ベンチャー!
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    社内ベンチャー成功ノウハウマガジン vol.11
     -人事・評価制度は、ベンチャー事業に合った形にする-    
                        2003/6/4
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言われることは本当に辛いので、このメルマガも早めに出します)

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今回は、「人事・評価制度は、ベンチャー事業に合った形にする」という
ことについて書きます。

■人事評価制度は、会社で1つというのが、なぜか常識に。

 会社内で、業績評価については、職種別に分かれている努力までは、
普通の会社なら、していると思います。
 企画をしている部署と、切った張ったをやっている営業前線では
目標も違う上、数値での実績の捕え方も違うので、当然、分ける必要を
人事担当部署も考えるのでしょう。
 
 また、同じ部署でも、部長と担当では、役割が異なるので、
部長が「今期はワード文章を作る時間が10%早くなったので、
評価が高い」とか、部下を持っていない担当者の評価項目に、
「部下の指導・育成」なんて項目が有って困っているなんてこ
とになっては、正しい評価ができるはずがありません。

 もっとも、正しい評価って何なの?ということについては、すごく
難しい問題で、どうしても、小学校の通信簿みたいに、正規分布
状に評価を調整という、いかにももっともらしいことでお茶をにごす
ことになる。本当の、絶対評価(理論的・客観的に正しい評価)は神
のみぞできることなのでしょうか。

 絶対評価で、本当にうまく納得ゆく評価ができている会社があれば、
教えて頂きたい。さっそく、取材なり、お話をお聞きしたく。

 一方、社内ベンチャー部署は、規模(人員)も小さく、その中を更に
職種や、役職別に細かく評価表を作ったら良いが、果たしてできる
でしょうか。

 これをつくるには、恐らく人事部では無理で、ベンチャー部署が相当
作ることに労力を割かなければならなくなります。
 新しい事業を立ち上げるのにてんやわんや(獅子・瀬戸ではない?)
している部署が、評価表をかなりな労力で、作っても、結果として
「お手盛りだ」という批判が待っている上、最終的に分布調整となって、
優秀な人を集めて、すごく順調に事業が立ち上がったのに、評価され
ない、という不満が吹き溜まることになります。

 特に、細かく評価表を作れば作るほど、何と、分布を調整する用紙
には、各マスに1人づつということになりかねません。
 各マス1人づつということは、殆ど分布調整が出来ないので、限りなく
相対評価ではなく、絶対評価になるからです。

 かといって、本業がしっかりしている会社では、全社の評価表に合わ
せた形を取らざるを得ません。

 そこで、殆どの会社は、似たような部署の評価表を、ベンチャー部署
に、「これでどう?」なんて聞くならまだしも「これで、評価してください」
ということになります。

■評価は、社内ベンチャーの長に任せる

 結局、一番よく分かっている、実際に社内ベンチャーの指揮をしている
長に評価は任すのが一番。

 しかし、これは、全社で相対評価と称する分布調整をしている時に
1部署だけ、お手盛り評価になることを意味している。

 どんな会社も始めた時はベンチャー企業で、きっちりした評価表も
なく、親分が部下の内容は良く分かっていたのですが、人数も増え
甘い評価をする上司の下にいる人と、厳しい評価をする上司の下に
いる人の不公平(感)を無くそうという形で、相対評価がいかにも「公平」
のごとくに行なわれてきている。
 原点に返ってみると、社内ベンチャーは、創業期の会社そのもの
なのです。
 これの評価すら、創業期のようにできない会社は、社内ベンチャー
や、新規事業展開はあきらめて、既存事業で、より効率化を図った
方が、当面の業績も良くなるので、経営者もご安泰で、丸く収まる
でしょう。
 

 次号掲載予定。
6.運営形態・システムは、柔軟に・すばやく変更できる形態にする

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