成功したら大きなビジネスにつながる社内ベンチャー!
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    社内ベンチャー成功ノウハウマガジン vol.12
     -運営形態・システムは、柔軟に・すばやく変更できる形態に-    
                        2003/7/9
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 会社は、個人経営とは異なり、社員各々が、与えられた役割を分担
して仕事をすることで、組織的に効率的に業務が進むのである。

 したがって、どんな会社でも、「組織」や、その組織で仕事を進める
「運営方法」「システム」といった「手段」が必要とされる。

 この仕事を進める「手段」である、組織、運営方法、システムは、
これを作るためには、相当な時間と労力が掛かることになる。

 通常、事業を立ち上げる段階では、プロジェクトチームや、
タスクフォースといった形で、はじめるための準備に必要なスキル
やパワーを持った人を集めることが多い。
 一時的なプロジェクトには優秀な人達をあつめるので、事業の
立ち上げが終わったら「その内また会いましょう」なんて言って、
違う部署へ異動することになる。

 始める段階で良かった仕組みやマニュアルなどの決まりも、
事業を始めていろいろ不合理な点や、不具合があったりして、
直さざるを得ないのですが、その時には、優秀な人が居なかったり、
新たに直せるだけの人数が居なかったりして、実態に即した変更が
できない状況が起こります。

 このときの最大の問題が、「優秀な人をあれだけ集めて作ったのに、
もう、直すための予算や人が必要なのか」という予算管理部門など、
「管理」ということが分からない人達です。

 このような事態を避けるにはどうしたらよいのでしょうか。
 できるだけ、マニュアルなどの規定類を作らない、システムは必要
最小限にするといったことが、後に状況が変わったらすぐ運営がついて
ゆくことにつながります。

 何故こんな簡単なことが分からないのでしょうか。

 優秀なプロジェクトメンバーを集めると、どうしても「仕事」をしたがる
悪い癖があるからです。「爪を噛むのは良くないわ」なんて言われる癖
なら、それはそれで問題としても、他人に迷惑はかからない。仕事が
趣味という癖はなかなか直らない上、他人を巻きこむことになる。

 各々の専門分野の人を集めれば集める程、全体を睨み、かつ
プロジェクト後も見据えたマネージメントができるプロジェクトリーダー
が求められることになります。

 新しい事業内容を熟知した上、その準備だけでなく、事業開始後の
運営方法や、経営まで考えられるプロジェクトリーダーは、得てして
既存本業に張りついてしまっていて、社内ベンチャーには来ないのです。

事業開始の日は、「順調に開始できた」「細かいことにも配慮したシステム
ができた」「きちっとしたマニュアルに基づいて運営されている」などなど
見に来たおえらいさんに大好評を博すことになり、優秀なスペシャリスト
だけが、各々の手柄を立てて、元の職場に凱旋するという、めでたい結果
になるのです。


 今回で一通り終わって、次回からは、社内ベンチャー関連のその時点
の話題を載せます。

 次回予定は、「1円資本金の株式会社は、社内ベンチャー向きか」を
テーマとします。

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