成功したら大きなビジネスにつながる社内ベンチャー! ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 社内ベンチャー成功ノウハウマガジン vol.14 -社内ベンチャーのリーダーに要求される資質- 2003/10/27 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 社内ベンチャーのリーダーには、大企業の経営者+ベンチャー経営者+ 中間管理職+企画者の要素を兼ね備えた資質が要求される。 実際にこれら要素の全てをパーフェクトに備えた人はいないとしても、 かなりな素質を持った人が、その事業に対する情熱を持ってベンチャー 事業を立ち上げなければならないことになる。 一昔前なら、社内外の関係や、客観的に企業の経営内容も見えるという 面では、組合幹部やMBA卒業者が、将来のトップ候補となることが多かった が、今や社内ベンチャー経営者が大企業のトップとなることが多くなっている のは、社内ベンチャーに必要とされる資質だけでなく、社内ベンチャー事業を 軌道にのせる中で、動きの速い経営のやり方が身につくためだろう。 (資質1 社内調整能力) 社内ベンチャーは改革者なのに社内調整力が必要というのは変に思えるか も知れないが、小泉首相が、党内調整とは言わない強引なやり方と党内で は言われるが、野党からは、自民内の派閥調整に明け暮れているとも言われ ることと同じである。 あくまで、「社内」ベンチャーなので、本流の会社内調整ができないと、 リーダーが否定されるだけならまだしも、成功するはずの事業までが否定さ れることになってしまう恐れがあるのである。 (資質2 先見能力) ユニークな発想をすると思っていても、人間考えつくことは結構同じような 時に同じようなことを考えるものである。 それだけに、その時見えないライバル会社が、既に準備に入っていたりする とすると、相当な眼力で先を見通す能力の優劣が大きな要素になる。 このためには、ベンチャー事業の分野で、先端を行く人達と、対等に議論や 情報交換できる知識と、外交的性格が、先見能力にとって、大きな要素ともなる。 (資質3 事業推進能力) アイディアが豊富で、先見性があるからという理由で、社内ベンチャー事業 のリーダーになる場合があるが、事業を立ち上げる段階で壁に当たることがある。 事業はアイディアや技術的優位性だけではなく、人・金・物など、事業に必 要なものをうまく組み合わせるマネージメント能力が問われることになるから である。 特に、ベンチャー事業では、少ない人員で、多岐に亘る業務をこなさなけれ ばならないので、各々専門分野に強い、どちらかと言えば、くせのある専門家 をうまく使う能力がポイントとなる。 リーダーが全ての専門分野に詳しいということは、たかが1人でも差配できる 小さな事業とも言える。 したがって、専門家にどんどん任せる太っ腹な性格も大きな要素である。 (資質4 動じない能力) 社内ベンチャーには、上司なり大先輩という大姑小姑が、あーじゃこーじゃと 自説を、親切心も交えて(時として意地悪なり、自己防衛も入るが)リーダー に直接言うならまだしも、リーダー不在の席などで発言する。 これに、いちいち応じて、社内ベンチャー事業に採り入れていって、事業が良 い方向に行けばそれでめでたしとなるが、そのような八方丸く収まるケースは少 ないものである。 社内融和と、事業の本質を曲げないことは矛盾することが多いのである。 ただし、誰のいうことでも採り入れないで、「頑固」に自説に邁進するという ことではない。 良いことは良いとして柔軟に採りいれるだけの度量を持っているが、「信念」 は曲げないといった感じが良いようである。 (資質5 明るい能力) 照明屋さんになれるくらい、何があっても暗くならないという資質は、能力 1から4までの能力以上に欠かせない能力である。 自身明るいと、自然と廻りも明るくなって、無理も道理も通る集団が形成さ れる。 すぐキレルという現代人の流行の先端を行くような人を、間違ってリーダーに しては事業の失敗は目に見えているのである。 ------------------------------------------------------ ●マガジン登録・削除ご希望の方は http://www.adgnet.or.jp/~kagami/mag2.htm にてメールアドレスのみで行えます。 過去のバックナンバーもここです。 ●本メルマガは、第3者への転送は自由・大歓迎です。 また、原文のままの引用も自由です。 ------------------------------------------------------ 発行 かがみ事務所 代表 鏡味 義房 かがみホームページ http://myweb.to/kagami メールはここから もう1つのメルマガ「中高年になったら自営業!」好評発行中。購読は http://www.adgnet.or.jp/~kagami/mag2-2.htm 問い合わせは、kagami@k6.dion.ne.jp(コピーしないでアドレス打ってください)宛てに。 |