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    中高年になったら自営業!  vol.10 2003/8/29
      - 年金編-4 厚生年金、共済年金と自営業 -   
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 今回は、会社や公共団体、学校などに勤めて、厚生年金
や共済年金保険料を払っていた人が貰える年金についてです。

 前回に、今回テーマでの支給時期について、一部書いたのですが、
間違いがありましたので、訂正しておきます。
     ペコリ (V_Vc)

 「厚生年金や共済年金にわずかな期間でも加入していた人で、
男性は昭和24年4月1日以前、男女雇用均等法など権利は
同等になったにも拘らず、何故かこれは均等でないのだが、
女性は昭和29年4月1日以前の人は、65才以前にも貰える
年金・・・・」の部分が正しくは、男性は昭和36年4月1日
以前生まれ(女性は5年遅れ)までの人で、1ヶ月以上保険料
を支払った人は、一部の年金が65才以前に貰えることになっ
ている。 

 来年また、年金制度の改正があったりするので、10年とか
20年後はかなり変わっているであろう。いずれにしても、
60才前には、信用金庫など地域密着の金融機関が主催する、
社会保険労務士による年金相談や社会保険事務所の相談などを
活用してみることをお奨めする。

 前回の国民年金は、保険を支払った月数だけで支給額が決まって
きたが、厚生年金、共済年金での主な支給となる報酬比例部分は、
過去に支払った保険料の水準(昨年までは賞与を除いた標準報酬
月額、今年からは、賞与も入った総額が対象になる)と、支払
った月数で決まる。

 65才以前に支給される年金も、色々な名前のものがあるので、
信用金庫など地域密着の金融機関などが主催する社会保険労務士
による年金相談などを活用してみることをお奨めする。

 給与は高いほど、加入月数は長いほど、年金は多く貰えるのである。

 従って、ここで、いくらくらい貰えるかということを書いても、
個々に違う上、計算の元になる「標準報酬月額」も過去の数字を、
ありがたいことに、いろいろな調整をして増やして計算してくれ
ていたりするので、たまにしかミスのない社会保険庁の「信頼
できるコンピューターシステム」以外では、計算ができなくなっている。
 
 検索で「年金支給」&「シミュレーション」とか「試算」
とかで、いくつかの計算値が出るものもあり、参考に遊んでみる
のも良いが、あくまで、この位出るかもという参考数字として
利用することをお奨めする。

(参考)社会保険庁の年金シミュレーション
 http://www.sia.go.jp/cgi/simulate/top.pl

 前回の基礎年金では、支払った月数計算に上限(400ヶ月)
があったが、厚生年金、共済年金の支給計算では上限はない
ので、長い付き合いをすればするだけ、年金も増える仕組みに
なっている。

 ということは、自営業などやらないで、定年後でも会社に
勤めていた方が、貰う時の年金支給額は増えることになる。
 しかし、60才から70才になるまでに貰えるはずの年金に
ついては、まだ、年金保険料を支払っているという「現役」
世代と呼ばれる対象になると減額支給されるのである。

 年金保険を払って、一方で、年金支給を受けるという「矛盾」
について、悩んだ末に出来た減額支給制度なのだ。したがって、
サラリーマン社会から脱藩した自営業は、いくら稼いでいても、
年金支給額は減額されないのである。

 なんでなのだろうか、厚生年金や、共済年金保険料を払おう
としても受取ってもらえないサラリーマン村から離れた自営村
という場所に住んでいる人は「矛盾」がないのである。

 公務員から民間企業に転進したり、天下った人の共済年金と
厚生年金の関係や、更にそれから自営業になった人などになると、
火曜サスペンスのような、2時間枠では収まらない、相当複雑な、
矛盾を孕んだ、筋書きの見えない大サスペンスになるので、
社会保険労務士の方にご相談して頂ければ、一緒になって筋書
きを推理して頂けると推理するのである。

 税金でも書いたが、同じ会社の仕事を、「会社との請負契約」
(格好つけて業務委託契約としよう)とすれば、サラリーマンを
脱藩して晴れて自営業となるので、いくら稼いでも厚生年金や
共済年金の支給額は減額されないのだ。

 会社も、定年後再雇用というやさしい処遇をするより、すっきり
退職した形で、請負契約とすることによって、同じ金額を支払って
も、本人手取りは増えるのである。

 手取りが増えるから、会社は契約金額を減らせると考えるケチな
会社も出てくるのが世知辛い世の中。そんな会社は相手にしないで、
別の会社と請負契約を結ぼうと思っても、会社命で忠誠を尽くし、
仕事が趣味を通り越して病鴻毛に入っていた人達にとっては、
中々難しいのが現実。

 そんな会社にメルマガで知恵を付ける結果になったらいやいやと
駄々を捏ねてもはじまらない。
 そんなケチな会社の、ケチな企画をする人は、時間だってケチるので、
冗談ばっかしで時間の無駄と評判の、こんなメルマガは読んでいない
と信じようではあーりませんか。

 やれやれ。

 今回は、監修の青木さんも忙しく、全ての文責は私です。
 違っている点など、ご指摘頂ければ、粗品差し上げたいと
検討中ですが、予算の点で、気持ちの入ったお礼の言葉で代え
させて頂いております。
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発行 かがみ事務所 代表 鏡味 義房
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 ☆監修お願いしている税理士・AFPの青木 茂人さん
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