のんびりやろうよ人生を! ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 中高年になったら自営業! vol.13 2003/10/17 -自営業と自由業はどう違う- ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ インターネットのアンケートサイトや、イベントサイトなどで 個人の登録をさせられる場合、職業とか職種欄に、「自営業」と 並んで「自由業」という欄が設けられていることが多い。 私は、その時の気分しだいでどちらかにチェックをする。 こんないい加減な属性分類では、属性毎のアンケート集計結果 はあまり意味を持たないかもしれない。 自営業と自由業の定義を大辞林で見ると、自営業はVol.2で書い た「自営=自己の力で経営すること。また、自立して生計を営む こと。」、自由業は「自由業=時間や雇用契約にしばられない職業。 著述業・弁護士など。」という定義となっている。 自由業の定義の内「雇用契約にしばられない」という部分は、 「自営業」と同義語になる。 そうすると、自営業の内「時間にしばられない」という要素を 持った自営業の人を「自由業」と呼ぶことになる。 大辞林の例にある著述業が時間にしばられないかというと、 休まず遅れず仕事せずというお気楽サラリーマンにはない過酷な 締め切りが待っているのである。 NHKの朝ドラの脚本など請け負おうものなら、大阪のホテルに 半年缶詰めで、ブロイラーのようにえさを与えられ、毎日毎日脚本 という玉子を生まされる羽目になるのである。 売れっ子で、連載など持つと、いつも締め切りに追われる生活に なるのは分かるが、たまたま本を書いた時に、誰もその本を待ち わびている訳でもないにも拘らず、何故か締め切りがある。 これは、ひとえに「自由業は放っておくといつまでも仕上がら ないぞ」という風評に基づいた誤解が産んだ「自由業に頼む時は 期限を切れ」という対策なのである。 弁護士も、裁判官が木槌を叩いて「閉廷、次回はXX」と言って 退廷してしまうので、手帳やスケジューラーを開いて日程調整する 間もないのである。 そうなると、時間にしばられないという自由業もマニュフェスト 同様実現しないことになって「不自由業」と成り果てるのである。 私も、クライアント打ち合わせや、会への参加など時間をしばら れる部分もあるが、不自由業という程ではない。はやらない経営 コンサルタントで暇だらけなせいだろう。 仕事チョウダイ!! 自営業と言おうと自由業と言おうと、社会との関わりで成立って いる以上時間にしばられないということにはならないのである。 ただ決められる時間はあくまで仕事本位の時間であって、仕事に 関係なく「X時からY時までが勤務時間で、昼休みはZ時からW時 までです」というような時間ではないので、仕事本位の時間以外は 本来自由と言えるかもしれない。 そこで、私は時間という物理的定義を外し、「自由業は雇用契約 にしばられない精神的に自由な職業。」と定義しよう。 これで、「自由業」=「自営業」としても間違いではないことになる。 この私の定義で、今後もメルマガのタイトルを変えることなく、 自営業も自由業も区別しないで話を進めることになる。 なお、一文字違いながら、生計を超越して文化的に活き活きと 活動している「自由人」なる人達がいる。 このような生き方を目指す方は、「中高年になったら自由人!」 といった暮らしの中の文化をテーマに活動しているNPOの「 エルコネットワーク」( http://www.LCO-NET.com )に参加され ることをお奨めする。 私も、「文化放送」「文化住宅」などで文化になじんでいるので、 LCO会員になっています。 ---------------------------------------------------- ●マガジン登録・削除、バックナンバーご覧になりたい方は http://www.adgnet.or.jp/~kagami/mag2-2.htm にてメールアドレスのみで行えます。 ●本メルマガは、第3者への転送・お勧めは大歓迎です。 また、原文のままの引用も、大歓迎かつ好き放題です。 ------------------------------------------------------ 発行 かがみ事務所 代表 鏡味 義房 かがみホームページ http://myweb.to/kagami ☆真面目なノウハウ集「社内ベンチャー成功ノウハウ集」は http://www.adgnet.or.jp/~kagami/mag2.htm 問い合わせは、kagami@k6.dion.ne.jp(コピーしないでアドレス打ってください)宛てに。 |