のんびりやろうよ人生を! ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 中高年になったら自営業! vol.29 2004/6/14 - 法人の壁 - ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ このメルマガは自営業として独立するテーマであるが、一方 独立して会社を起業する方法もある。 日本のビジネス社会は、会社やお役所や各種団体といった、 法人の村の中で成り立っていると思っている人が多い。 法人の村と取引できるのは、法人の村の住人か、法人村外 では、弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士といった、 「士」という法人村で認められた人しか許されていなかったと言 ってよいだろう。 村の用心棒に侍(士)を雇うという「七人の侍」なのである。 そのために、法人村と取引する「士」ではない個人は、会社を 作ったり、NPO法人を作ったりといったことで、村社会のお付き 合いに入れて貰うのである。 今まで、個人で会社と業務委託契約をするということは、法人 の壁を意識しない柔軟な人が居る会社との間ではされていたが、 あくまで例外的な動きであった。 このために、個人と法人村をつなぐ橋というかゲートとしての 人材派遣会社に登録したりして、ようやく法人村に入れるのである。 しかしながら、法人側としても、個人と直接契約することによ って、人材派遣会社の手数料を削減できるし、直接 個人の能 力を会社業務に活かせるのである。 あくまで、個人一人でやろうという場合は、会社設立は不要な 経費や手間がかかるので、おすすめできないが、独立する目的 によっては、会社設立を考えた方が良い場合もある。 おおざっぱではあるが、会社設立を選択した方が良いかと いう目安をここで書こうと思う。 会社といっても、「合名会社」「合資会社」「有限会社」「株式会社」 などあるが、ここでの比較は株式会社を想定してみる。 ただ、「自分の会社を持つなら有限会社にしなさい」(石野 誠一著 明日香出版社) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4870303736/qid=1086845937/sr=1-4/ref=sr_1_8_4/250-3690996-4383452 という本もあるくらい同じ「会社」と言っても、各々相違点もあり、 それだけ話しても、夜が白々明けて来てしまうので、ここでは、 会社と自営という点だけに絞って話を進めることにする。 .複数の人によって事業を進める場合。 人を使う場合に、厚生年金に加入することもできないという 自営業では、採用もままならない。 ただ、厚生年金や健康保険、失業保険などの企業負担分 はかなり会社にとって重荷になってきているので、社員として ではなく、業務委託契約で業務を進めようとする動きも始まっ ている。 .自己資金だけでは出来ない事業の場合 起業してすぐ銀行借入れなどは難しいので、広く賛同する 人に出資者になって貰って、資金を集める場合は、出資金 という形で資金を集める会社設立が必要になる。 金融機関からの借入れも、国民生活金融公庫のような、 個人自営業でも可能な場合もあるが、やはり、法人社会の 一員とならないと難しいのが現実である。 しかし、会社を作ったからといって、すぐに借りられるという 程世の中は甘くないので、何年かの実績がないと借りられな いし、借りる場合でも個人保証や、個人資産を担保として設 定させられることが多いので、この点では、独立時に借入れ を見込んで会社を作るという趣旨は止めた方が良いだろう。 .上場を目指す場合 ビジネスで成功して、上場によって、創業者利益と社会的 認知を上げるには、会社として起業すべきである。 世の中、上場して、成功した物語が語られているが、そこに 至る苦労もさることながら、上場を目指しているが、上場でき ない会社が圧倒的に多いのである。 また、上場は、株主が重要な決定をする開かれた形態にな るので、マスコミや、同族経営で、長期的に自主的経営をしよう とする場合は、上場目的は避けなければならないだろう。 誰にでも「社長」と言う高級そうに見せかけたバーなどへ行った 時に社長と呼ばれたいなどという不純な動機で会社をつくるとか、 昔の会社仲間から社長と呼ばれて、尊敬されていると思いたいと いった、見栄で会社をつくることだけは、賛成できない。 昔会社に居た時に、飲み屋で「社長」と言われて、気分を悪く したのは、見栄の裏返しだったのかも知れない。 最近言われなくなったのは、自営業らしく見えるようになったのか、 立派な人に見えなくなったのだろうか。 --------------------------------------------- ●マガジン登録・削除、バックナンバーご覧になりたい 方は http://www.h4.dion.ne.jp/~nova/mag2-2.htm にてメールアドレスのみで行えます。 ●本メルマガは、第3者への転送・お勧めは大歓迎です。 また、原文のままの引用も、大歓迎かつ好き放題です。 --------------------------------------------- 発行 かがみ事務所 代表 鏡味 義房 ☆案内ホームページ http://myweb.to/kagami ☆真面目なノウハウ集「社内ベンチャー成功ノウハウ 集」は http://www.h4.dion.ne.jp/~nova/mag2.htm ☆問い合わせは、kagami@k6.dion.ne.jp (コピーしないでアドレス打ってください)宛てに。 |