のんびりやろうよ人生を!
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 中高年になったら自営業! vol.30 2004/6/17
     - 手に職を -   
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 「包丁一本さらしに巻いて、旅に出るのーも・・・・・・・」
という板前さんや、腕の立つ大工さんなど職人の世界であれば、
勤めていた料亭が潰れても、どこでも引く手あまたということに
なる。

 職人ではなくとも、風天の寅さんのような、口上に長けた人
なら何の商品を売っても売れるとなって、日本全国股にかける
自営業ができるのである。

 会社勤めの場合も、独立を目指す場合には、この人ならとい
う特技なり、持ち味、能力を発揮できる分野がないと、どこの
会社も振り向いてくれないだろう。

 他社でも認められる能力を在職中に磨き上げるのである。

 その分野は何でも構わないが、人脈や、根回しの方法や、
管理能力などは、所属する会社内でしか通用しないと考えた
方が良いだろう。
 勿論、他社にもその名を知られ、部下統率能力を持ってい
て不振事業を軌道に乗せたといった、「経営能力」という場合
もあるだろうが、その場合どこでも通用するまでの能力にして
おかなければならない。

 デパートやスーパーで新しい商品をキャンペーンしている人
を例にとってみよう。
 ある会社の商品で、人を引き寄せて、なるほどと思わせて買わ
せる不思議な魅力を持った人は、恐らく、他社からも、「うちの
製品のキャンペーンもやってもらえないだろうか」となるのである。
 
 そうなれば、自分でいろいろな会社のキャンペーンの先頭に
立つこともできるし、キャンペーンの教育を委託されることもある
だろうし、新製品の販売促進策の立案に携わるということも考え
られて、「製品キャンペーン請負業」や「販売戦略企画業」といった
展開も考えられ自立できるのである。

 「私は口べたで」という人は、人前での実演で名を売るのでは
なく、企画などで能力を発揮することもできる。

 事務をやっているので、何も能力がないと思っている人でも、
それなりの分野で、しっかりした仕事ができ、その業務が、企業
のアウトソーシングの受託などで、成り立つならば、自営は可能
であろう。

 「寄らば大樹の陰」といったことで、与えられた仕事を、そこそこ
こなすだけということでは、自営は難しいと言わなければならない。

 まして、仕事も まともにこなせず、干されたことに気付かないで、
「俺の能力を会社は分かっていない」などという理由で独立する
愚だけは冒したくないものである。

 会社に不満で、辞めてしまって「独立自営」という人は、何とか
早く、就職先を見つける努力に変更した方が良いだろう。
 自営業とフリーターも、似ている業態ではあるが、全く異なる
ことになる。

 自営業で会社を相手にする場合は、会社の必要としている能力
を、契約で提供する形なので、会社と個人はお互い対等の関係に
なれなければいけないのである。

 誰でも、自分の能力を高く評価しがちなので、独立して「意外と
俺って何にもできないことが分かった」のでは遅いのである。
 「自分のことは自分が一番良く分かっている」という、自分を分
かっていない人の多いこと。

 今回は、未だに「自分の能力は何」と自問自答している私の
反省文でした。
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