銀行ATMの24時間稼動が始まる(2003.8.20)

 UFJ銀行が秋から、東京、名古屋、大阪中心に2000台のATMを24時間稼動させることになった。
ただし、時間外取扱いのため、現金引出しには、105円の手数料がかかるという。

 今回の稼動では、振込もできるので、現金の出し入れよりこちらのメリットの方が利用者(特に中小企業や自営業には便利になる)にとっての利便性という意味では大きいかもしれない。(振込手数料が昼間と一緒として)

 振込に関しては、UFJネットバンク機能では、24時間受け付けていて、ホストシステムとしては既に対応しているので、ATMでできるようにしただけ、という見方から言うと、各行同じ条件と想定する。

 ATM利用件数を昼間集中から分散することによるメリットは、実は銀行側にある。
 手数料0、振込処理可能という理由で、平日昼間に利用者が集中しており、店舗統廃合によってその混雑が加速されているからである。
 長蛇の列に起因する客離れを防ぐためのATM増設(場所の確保も)よりは、ATM稼動時間延長や休日稼動を検討したらということだろうが、時間外手数料がかかるということで、せっかくの施策が中途半端な効果となろう。

 都心部の郵貯ATMが、休日・夜間すごく利用されているのは、「入出金ともできる」「時間外手数料がない」ことが大きいのだが。


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