スーパー2強、連結決算増益に金融子会社が貢献(2004.4.14)
「ヨーカ堂、イオン、スーパー2強、本業苦戦――前期最高益、子会社が支える。」という日経新聞の9日記事。
ヨーカ堂はIYバンク、イオンはイオンクレジットサービスという金融関連子会社の利益増加が大きく寄与してきている。(IYは、赤字から29億円の経常黒字で、前期対比110億円の利益増加)
流通系は、店舗における販売に加え、金融サービスによる集客やポイント等付加サービスの展開で、相互にメリットがあることになる。
もし金融子会社がなかったら、本業の単独利益は更に減益幅も拡大していたかもしれないが、「もし」なので、この辺は分からない。
少なくとも、連結決算で、金融子会社が増益に貢献していることだけは事実であり、イオンクレジットサービスに至っては、単独の経常利益が300億を超えてきており、今や連結決算の主要利益を構成するようになってきている。
マイカルやダイエーの、マイカルカード(現ポケットカード)や、OMCのように、金融子会社がいざとなった時の売却で、本業のキャッシュフローに貢献するということもあるが、いざという状況にならないためにも、本業とのシナジー効果を発揮して、本業業績向上に繋げることが望まれる。