土曜日有料化の銀行ATMと、いつでも無料の郵貯ATM
2003.4月1日からいよいよ日本郵政公社がスタートする。
それに備えて、CI(コーポレートかは?)として、シンボルマーク、ロゴマーク、キャッチフレーズ、ユニフォームができた。
「真っ向サービス」というキャッチフレーズは、「正面から人に誠実に向き合いサービス向上に真摯に取り組む姿勢」を表現しているそうで、利用者にとっては、便利になることを期待したい。(私は、郵便局モニターもやっているので、期待を現実にしていって欲しいところ大。)
この「真っ向サービス」は、保険、銀行といった、民間金融機関に「真っ向勝負」となる要素も孕んでいる。
その最たる例がATMといえる。
銀行は、コスト削減、収入増加のために、ATM利用料収入の増加策を始めているからである。
銀行が全面的有料化に踏み切った、土曜日、日曜日のATM利用料は、郵貯(今後も郵貯というのか?)ATMは無料となっている。
なおかつ、郵貯は入金もできる上、ATM利用時間を逐次拡大している。
東京では、本局や、繁華街にある郵貯ATMは、夜遅くでも賑わっている。(渋谷郵便局なぞ、24時間稼動のATMや、不在郵便物受け取りで飲んでから利用できるくらい便利になっている:のみ代足らなかったらちょっと郵便局までというスタイルができるので、付け馬もいるのでは)
ATMの利便性が高いと、郵便局普通預金にお金を入れておくことになる。(私のお金は殆どないのでプラスにはならないが)
あとは、他の金融機関への振込みが、郵貯ATMでできれば、銀行ATMと較べて、夜に、翌日振込み処理が落ち着いてできるので、申し分ない。
早く、郵貯と他の金融機関との相互接続を実現して欲しい。郵政事業庁も、手数料交渉で譲歩することで、郵貯の「真っ向サービス」を充実するという方向で決着して欲しいというのが、利用者としての希望。
(続編:2003.3.17)
日本郵政公社は三井住友銀行、アイワイ(IY)バンク銀行と現金自動預け払い機(ATM)の相互利用サービスで七月までに両行の全国約六千カ所のコンビニエンスストアなどに設置したATMで二十四時間、郵貯の利用者が現金を引き出せるようになる。
という記事が本日の日経新聞に出ていた。
手数料は、最大210円かかるという。早くも郵貯民営化で、こういう面だけ民間並になるという、小泉さんが聞いたら涙を流して喜ぶだろう予定になっている。
銀行のATM利用は平日の昼間にますます集中している(2003.6.18)
平日時間外、土日など銀行はATM出金の有料化を加速している。(新生、三菱などごく一部は良く分かっていて、ATM無料化で、他の銀行から顧客を奪っている)
銀行の企画マンって、目先の机上利益狙い=損失 になる算数をご存知ないようである。
「ATM有料化によって、それまで、無料の時に利用していた件数分が、有料化でXXX億円収入増加になって、ATM夜間、休日保守料等の内YY%をカバーできます」なんて、いかにもいかにもの説明で有料化案を説明したに違いない。また、銀行上層部は、本当の顧客行動などご存知ない雲の上の仙人であるので、企画マンの企画を良い企画として採用の決裁をしている。
物言わぬ預金者は、自分のお金を引き出すのに、手数料を払う愚は犯さない。年間利息も消し飛ぶ手数料では、当然無料の平日昼間の引き出しとなる。
従って、最近では、平日昼間のATM利用が増え、雨の日など、表で傘をさして待っているなんてことになって、空いた銀行や、時間外無料の銀行に変える動きをする。
この列を短くしようという、顧客の立場に立った銀行は、ATM増設によって、時間外手数料収入が増えないのに、コスト増加になるという笑い話でした。
顧客の立場を分かっていない銀行は、顧客離れで、ATMが空いて、何とか混雑が解消されてめでたしめでたし?