携帯対応はパソコンより複雑(2007.3.5)

 携帯でのパケット定額が月4000円程度で使い放題と普及してきて、いよいよ携帯でのネットビジネス展開が急ピッチになってきている。
 パソコンと較べて、画面も小さいし、画面や、画面を使ったやりとりが簡単に思う人がいるかもしれないが、実は携帯の画面や動画提供などは、携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)で違うし、機種毎にも異なる実態があって、アクセスできなかったり、文字化けで読めなかったりといったトラブルが頻繁に起こる。

 実例として、NicosがやっているSmartplusの登録画面を見てみよう。

 この画面は設定用に送られてきた、取扱説明書中のIDとパスワードを携帯に設定する箇所なのです。
 いかにも、ID、PWを直接入力できるような説明になっているが、それが出来なくて、実はこの両画面間にソフトバンクの905SH機種ではなんと4画面も経由しないと入力できないのです。
 私は、分からなくて、Nicosコールセンターへ電話したら、「携帯キャリア固有の問題なので、携帯キャリアに聞いてください」との話だったが、この画面以外は直接入力できるので、明らかにNicosのプログラムなのですね。
 普通の顧客はここで、Smartplus設定をあきらめてしまうが、商売柄やめるわけにもいかないので、翌日もいろいろやってみてようやくできた。

 このように、恐らくソフトバンクの905SHにだけ発生する問題なのだろうが、実は、個別に対応できるように仕組みを作り、アップデートなものに維持するのは相当大変なのです。
 なおかつ、このケースがそうであったように、顧客問い合わせに対応することはもっと大変な事柄なのです。

 数多くの携帯サイトをチェックしてみると、携帯ビジネスに力を入れている会社は問題が起こらないが、そのような会社は稀なことが分かる。
 携帯専門のサイバード社などが、コールセンター受託も含めた、このようなプログラム対応を代行しているが、それもお金がかかることなので、どうしてもおざなりな対応でお茶を濁しているのが実態のようだ。

 逆に考えると、今ここでちゃんと携帯対応が出来ていると、携帯ビジネスで、その分野で先行できるチャンスとも言える。
 

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