消費者金融の返済にネット振込が登場
- 2004.2.17から、消費者金融のプロミスが、ネットバンクとの連携で、24時間年中無休の即時返済を開始した。
- 詳細は、「消費者ローンにおけるネット即時払いの活用」を参照して頂きたい。
今まで、ATMでしか実現しなかった、消費者金融リボ自由返済(利用者が金額を指定して、いつでも返済でき、利息は日歩で計算されるので、給料日前に借り、給料日に返済するといった、短期利用が、年間利率は高くとも実質利息が安いという消費者金融躍進の原動力)にはじめてインターネットの利便性が提供されるという意義は大きい。
- 消費者金融各社は、今までインターネットでは、新規カード申込み、残高照会程度のインターネット利用方法を提供して来たにすぎなかったので、プロミスが他社に較べて新しい利便性の提供では1年程度先発したと言えよう。
何故1年くらい先行したかと言えば、インターネットの借入れ、返済要求と消費者金融ホストとのデータ交換を作りあげるためには1年くらい掛かるため、他社が同じ利便性を打ち出すには、最低1年は出遅れるということを意味する。
アコムがむじんくんで、2年先行でき、その間、新規顧客はアコムに殺到したケースを考えて頂ければ分かり易い。
- しかし、プロミスは、このような他社の追随を許さない戦略的に優れたサービスを、既存のATM提携に較べて、利用者に費用負担を強いる方法で提供した。
今まで、返済のATM手数料は無料だったものを、安いとはいえ、インターネットでの振込手数料を利用者負担にしているからである。
今まで、IYバンクなど提携ATM返済は、利用者手数料負担は無かったものが、何故かインターネットだと負担があるのである。
- IYバンクでの消費者金融各社提携の利用者が多いのは、消費者金融会社自前のATMに行くというイメージを脱却できたからではないだろうか。
IYバンクのATM利用手数料が高いので、手数料を300円利用者負担といったら、ここまでの利用はなかったに違いない。
- せっかく、プロミスは、他社に先駆けて利用者にとって優れたサービス提供をして、新たな顧客開拓につなげようとしているが、手数料負担という少しの収入にこだわる点では、時間外手数料がある夜間、休日はがらがらの銀行ATMと同じように、とらぬ狸となろう。
むしろ、提携ATMと較べて安い手数料のネット振込に誘導することによって、低金利・高属性客を狙うための、コストダウンを狙うべきだろう。
トップヘ
雑感インデックスへ