新生銀行が東証に再上場(2004.1.9)
- 新生銀行が、2月19日予定で東証に上場することになった。
- 上場に際しては普通株の1/3程度の売り出しで、約4,000億円が、長銀を10億円と言われる安値で買い取ったリップルウッドの懐に入ると思われる。
- これで、外資はがめついとか、外資に売らなければ良かったなどという、識者と言われる人達のコメントが、新聞や放送で流されるだろう。
- 異論はあるが、価値が目減りした債権の買い取りを政府に要請できる権利である瑕疵(かし)担保条項も活用しながら、不良債権残高を大幅に圧縮したこともがめついという批判になっていたりするが、じゃー日本の会社がやって再生できたのということは誰も「もし・・・」という話であって、現実に再生できたのはリップルウッドだったのだから素直に良かったと言おうではないか。
- 八城政基社長の下で、投資銀行業務とリテール(個人金融)業務を柱に据えた独自のビジネスモデルを採用。
特に、提携ATMでの入出金が無料、インターネット利用の振込が他行宛ても無料、住宅ローンの繰り上げ返済手数料無料といった、個人金融部門での戦略は、「どうしてただにして利益が出るの?」という質問を、子供相談室のように受ける私としては、「日本の銀行のように目先の利益や、そのサービスだけでの損得ということではなくて、個人のメインバンクとして預金や年金をはじめとした振込先になってきて、預金量が大きく伸びている」「その資金を投資銀行業務に廻して本来の銀行の、預金・運用という両面をうまく廻しているからだ」と説明している。
- 雪印乳業のように、外資に売り渡すなということで清算された場合と、どちらが正解かという議論もしてみたいものだ。
ウインブルドン現象をどう捉えるかだろう。
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