ソニー銀行だけ赤字
異業種も含めて、新しく銀行免許を取得した4行(ジャパンネット銀行、ソニー銀行、IYバンク、eBank)の中で、年度または4-6月期で見た場合に、他の3行は黒字定着が見えるが、ソニー銀行だけ取り残されているように赤字となっている。
2004年4-6月期経常損益が五億円の赤字、二〇〇五年三月期は十八億円の経常赤字の見込みとの報道。
MONEYKitという目新しいと思われる「手法」「打出し方」「利用のしかた」が特徴らしいが、どうも本質的に利用者側から見た銀行としての「利用メリット」が見えにくいようである。
例えば住宅ローンのキャンペーンをやっているが、審査や、金利、繰り上げ返済の利便性といった本質的な利用者メリットで、新生銀行などと比べてみると見劣りすることは否めない。
入・出金でも、来年からは、ATM入出金手数料が改訂されて、高くなるので、他の3行に比べて利用者にとっては負担増となろう。
「ソニーが銀行をつくった」として話題を呼んだが、実質的サービス企画では、他行のような、利用者に支持される「これだ」という特徴がないと見える。全く新規に異業種から参入した、新しいイメージが見えないので、黒字化目処はつきにくいのではないかと心配するのは私だけだろうか。