ワークシェアって必要?
日本の賃金が国際比較で高く、大幅な賃下げや、解雇がし難い日本企業の現状から、ワークシエアという一見新しい雇用形態が検討されております。
これは、1人分の仕事を2人でこなすので、給料は半分ということらしいのですが、どうも納得しにくいところです。
基本的に、1つの会社に忠誠を尽くし、その会社の給料だけで生活するという形を前提にした、就業規則で定められた、兼業の禁止ということが問題ではないでしょうか。
最近のインターネットビジネスでは、多くのシェアウェア作者のように、会社に内緒で始めて、結構収入になっていて、それだけで、生活できるなら会社辞めてもよいが、今はサイドビジネスといった形が出始めております。
技術なり、手に職を持った人達は、会社帰属ではなく、フリーターという形態をとりながら、複数の会社の仕事をしております。
このような雇用形態が進めば、一社で手一杯な人で、それだけで生計がたつ人もいるし、複数の会社なり団体からの仕事で、生計を立てている人もいるし、合計するとすごい収入になる人もいるということで、就社ではない契約による仕事のやり方になってくると感じます。
手に職がない、今までの典型的サラリーマンやOLという職業(?)ではなく、細分化された専門分野で、仕事をするということになるでしょう。
その中には、経営エキスパートもある意味ではフリーターといえます。今でも取締役任期は2年となっており(1年にしようという動きもありますが)2年契約の企業経営専門家といえます。
米国で多い、社外取締役という形がこれになります。
日本では、取締役会規則で、取締役の他社兼務も、取締役会承認事項という事実上の兼業禁止がうたわれることが一般的ですが。
ベンチャー企業はアイデアや、技術はあるが企業経営は未熟な場合も多く、他の企業で、経営陣である人の経営ノウハウを注入できれば、うまくゆくと思われる会社も多いのではないでしょうか。
活発でない日本の起業は、根本的に人材の有効活用ができておらず、経営ノウハウ持った人を大企業が抱え込んでいることにも一因があるかと感じるのですが。