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ICカードはネットワーク決済に使えるか
1.はじめに
最近、渋谷、新宿、大宮等で大々的電子マネー実験としてニュースになっているICカードを使った実験はインターネットを主体とするネットワーク決済に使えるのだろうか。
ICカード関係者は、ハイブリッドといって、実店舗とインターネット店舗に共通で使えるといっているが果して、ビジネスとしてネットワークには、ICカードを使うメリットがあって受け入れられるのだろうか。
2.ネットワーク上でICカードが決済に役立つと思われること
(1)個人の認証
- ICカードに、保有者も知らない個人認証を入れることは、技術的には可能であるし、単なる4桁の暗証番号と比べた場合パスワード機能としては、優れたものといえる。
- SETのWalletが、パソコン上に暗号化されて置かれることに比べたら、同じSETのWalletをICカード上に記憶させておく方が、はるかに安全であるし、手間としても、SETの認証、Walletのインストール等を消費者がしないですむ簡便さもある。
- したがって、個人の認証としては、かなりネットワークを補完する役割として期待できる。
(2)蓄積した貨幣価値をネットワークでの支払に充てる
- 貨幣価値のあるIC情報をネットワーク上で、流通させれば、ネットワークを介した支払の幅が広がり、銀行のATMやネットワークバンキングで、蓄積された貨幣価値が自由に店(リアル、バーチャル共通)に移転される。
- 店でも、売り上げ代金の回収がリアル、バーチャル共にICカードに蓄積され、ネットワークバンキングや、銀行ATMにて自店舗口座に入金することができる。
- ただし、自由に価値が移転できるのは、私のIC分類 (NEWブラウザーが開く)で電子マネーといえる(1),(3)だけである。
3.ICカードをネットワークで使うための課題
(1)ICカードリーダーライターがインターネット機器につくか
- パソコン、インターネット端末にICカードリーダーライターが付くかは、それをつけることによって販売上有利にならなければならない。
- ただでさえ競争が激しく、粗利のないパソコンインターネット端末に、原価アップとなるICカードリーダーラターをメーカーがつけるかどうかは、それをつける製品価格アップを消費者が利用するメリットを感じなければ当然普及しない。
- 実験では、共通して無償での提供があるが、商用ベースで実用化を考えると、このハードルはかなり大きい。
- ネットワーク上だけで安全性も高く、使い勝手も良い決済に対抗して、コストアップを吸収できるICカードを使うメリットの開発がポイントとなろう。
(2)ICカードの規格が統一されるか
- さまざまな方式での実験が行われている中で、ICカードの規格が、インターフェースだけでなく、読み取ったあとの手順、書き換えの手順といった面を含んで統一されないと、パソコンにハード的にEMV規格のICリーダーライターがたとえ統一してついたとしても、処理はできない。
- たとえば、個人認証に使うなら、統一された認証機関による、登録情報が不可欠であるし、決済の支払に電子マネーとして使うなら、貨幣価値の裏付けとなる情報の統一といったことが重要となり、書き換えるための手順は、個人のパソコン上で行われるが、誰かに勝手に書きかえられない手順の確立はかなり難しいと想定される。
4.見通し
銀行、クレジット会社を主体としたICカードの規格・手順統一は、ICカードの機能が異なるため利害調整は難しく、コストアップに見合う消費者メリットのあるサービスとしてネットワーク上でICカードを利用することは現状では考えにくい。
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