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米国の現状
- 米国では、アメックス、ダイナース以外のクレジットカードを銀行が発行しており、また加盟店も銀行が管理している。
- 日本でも、デビットカードが郵貯、銀行が主体となり、クレジットカード会社、信販会社は入れない仕組みとなっているが、米国では更に進んで検討されており、全米の主要銀行が殆ど参加するコンソーシアムの
SFTC (Financial Services Technology
Consortium)で、ネットワークによる銀行業務の抜本的改革の主要検討テーマとして決済方式が検討されている。
- この決済方式はホームバンキング(個人の資産運用)、小切手のインターネット化、デビットカード、電子マネーへの蓄積、電子マネーでの支払、クレジットカード利用等の銀行業務のインターネット標準を検討するコンソーシアムである。
- メンバーの中心は,Board Of Directors(chair
of BoardはCitibankのDan Schutzer氏で他に5行の代表がメンバー))、Executive
Committee(Chase Manhattan Bankはじめ5行)で、全て米国の銀行がリードしており、銀行に技術、サービスを提供するメンバーとしてVISA,MASTERインターナショナル等がはいっている。
- VISA,MASTERは、クレジット、デビットの加盟店および、銀行間の精算業務(国際間決済含む)の役割であり、クレジットカード、デビットカード、バンクカード、小切手等個人とのやり取り、決済業務は銀行が行う点が日本とは大きな相違点となっている。
- 詳細は、FSTCのページ、General Meetingにおいてチェアマンのダンさんの提案する方式(Denver,
CO, November 4&5, 1998 Speaker: Dan
Schutzer,
Citibank のFAST方式解説WORD文章)等見て頂ければ分るが以下に概要を逐次記す。
FASTがいよいよ本格的に動きだした。最新の概要が公開された。
http://www.fstc.org/projects/fast/index.html
参照下さい。(1999.9.24)
細部の仕様、ディジタルコンテンツ課金等で、電子メールが主になりますが、標準作りに参画予定。
1.全体の考え方
- 米国の銀行が国際競争力を強化するため、資産運用、決済機能の両面のネットワーク強化を考えている。
- この内、決済機能は、クレジット、デビット等同じ標準化された方式で、互換性を持たせる。
- ショッピング利用時の会員と発行銀行間の確認方式におけるセキュリテイーの程度は、各銀行の考え方によって差はあっても、加盟店、加盟店管理銀行、会員側銀行間のやりとりは、インターネットを活用して即時、安全にできる方式に統一する。
- 加盟店には、バンクカード番号、クレジットカード番号を知らせないで、インターネット上で銀行にリンクした状態ではじめて番号、暗証番号を入力する。
- 既存の標準にはSETを含めてこだわらず、インターネットに適した簡単で、安全で、使いやすい方式を銀行として構築する。
- ただし、各銀行間、加盟店への支払等既存の仕組みを利用した方がメリットのある場合はそれを利用する。
2.個人のインターネット利用時の決済(以下1999.11.8更新)
- (1)ショッピング利用開始
- 各利用店にクレジット番号、小切手番号を入れないため、ショッピング利用入力(店)前に自分の銀行にアクセスして、クレジット番号や小切手番号を認証した番号(1回限りの番号)をWEB上で貰う。
- (2)ショッピング利用時
- 今までの様に店に番号を伝える(但しクレジットカード番号ではなく、(1)で発行された、1回限りの番号を入力する。
- 店では、今まで通りに例えばクレジットカード端末や、オンラインのカードセンター等へ売り上げを付けて回す。
- クレジットカードなら、加盟店管理銀行へ番号が伝わり、顧客の管理銀行へ伝わる。
- (3)オーソリ結果の連絡方法
- これも、インターネット上か、専用線で、会員管理銀行から、加盟店管理銀行にオーソリ番号付で流される。(既存方式と想定)
- (4)ショップの売り上げ
3.会員からの回収から、ショップへの支払いまで
- これについては、触れられていないが
- 既存の仕組を利用した方がメリットがある部分は、それを使ってゆくと思われる。
- この方式で行くと既存のクレジット決済は最後の加盟店への支払いに関する、銀行間・国際間の精算業務と思われる。従って、VISA,MATSTERもFSTCのメンバーになっている。(日本で実施する場合も想定してか、CAFISを運営しているNTTデータもメンバーになっている。)
4.SETはどうなっているか
- 上記内容では、SETは全く登場しない。
- なおかつ、SET提唱元であるVISA、MASTERもメンバーとなっていることでは、顧客銀行で1回の番号を貰うためだけにSETのような難しい方式を使うとは思えない。
5.FASTは米国の標準になるか
- 銀行の殆どが参加しているので、標準となる可能性は大きい。
6.日本の方式でFASTに対応できるか。
- この方式はアコシスのセミスタンダード方式の、利用申し込み番号を貰う段階がFASTになった形なので、アコシスのセミスタンダードは容易に対応できると想定される。(後段の処理もアコシスではインターネットで完結する)
- その他でクレジットカード番号を入力しているサイトも日本のクレジットカード会社等が対応すれば可能だが、現状では相当時間がかかると思われる。
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