ICカードの安全性は

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ＩＣカードの安全性について

ＩＣカードの安全性については、ＩＣカードの種類によって、例えば盗難にあったら全額被害となる、使い切り型VISA CASHのようなプリペイドカードと同じ機能のものから、通常のクレジットカードより安全性を高められる可能性のあるＩＣカードまで種々ある。

この分類毎に、第三者による不正使用に対する安全性、盗難・紛失の場合に分けて検討する。

1.ＩＣマネー（完全な電子マネー）

（１）第三者による不正使用

これは現金と同一であるので、カードホルダー本人の使用しか有り得ない。
もちろん、複製防止、認定金融機関以外金額増は出来ない前提での話。

（２）盗難・紛失の場合

現金と全く同じなので、あきらめるしかない。保険も多分付かないと考える。

2.ICプリカ（プリペイドカードと同一機能）

（１）第三者による不正使用

これは、現在の磁気ストライプタイプで起こっている諸問題が大きく改善される。現在の磁気方式はパチンコカードやテレカで起こったように、使用済みカードの金額を書き換えて何回も使用することが出来てしまう。
これに対して、ＩＣプリカは、偽造、金額の増額書き換えなど不正行為はかなり難しくなる。
そういう意味では、プリペイドカードの本命というだけでなく、ＩＣカードと定期券の複合化など多機能化の本命として期待されている。

（２）盗難・紛失の場合

不正利用は匿名である以上防ぎようがないが、上記の複合化では、例えば紛失届の出ている定期券を自動改札機で読み取る等は技術的には可能性があるが、全改札機に情報を送り込むなど実現には課題が多いので、当面対策はないと考える。

3.ＩＣクレジット

（１）第三者による不正使用

既存クレジットカードと同様で、即時オーソリ端末（ＣＡＴ端末）であれば、偽造が難しいだけに、安全性は高い。
ＩＣに蓄積して小口でクレジットの分割分割使用する場合でも、蓄積に相当する増額書き換えは困難であり、安全性は高い。

（２）盗難・紛失の場合

この場合は、現状のクレジットカードと全く同じことになる。
ＣＡＴ端末で即時オーソリの場合は盗難、紛失届で使用停止が出来るが、低額でオーソリをかけない場合には使われる。
但し、会員負担はなく、保険で保証される。
クレジットの分割使用に相当するＩＣ蓄積されたクレジットは、もともと即時オーソリを蓄積時点でするので、不正に使われるおそれはある。